【ブルゴーニュ:103】徒然なるまま古酒、シャサーニュ赤とムルソーペリエール。

こんにちは、HKOです。
本日はブルゴーニュ コート ド ボーヌの赤白古酒2種類です。


【データ】
ドメーヌ ラミーピヨは1600年ごろから続く歴史ある生産者。その出自はサントーバンとシャサーニュ モンラッシェにあります。条件の良い畑だけを手元に残しています。栽培は減農薬農法で実施している。

アルベールグリヴォーはムルソーの名門ドメーヌ。現当主はミシェル バルデ夫妻。
手摘みしたブドウを圧搾し、オーク樽で発酵。
新樽率は村名ムルソーで10%、1級ペリエールとクロ・デ・ペリエールが20%、ブルゴーニュ・ブランは古樽のみ。
熟成期間はすべて11ヶ月。熟成の後瓶詰め。ポートフォリオは厳選された赤三本、赤一本。フラッグシップはモノポールの一級クロ デ ペリエール、一級レ ペリエールの2種類。特にモノポールである0.95haのクロ デ ペリエールはペリエールの中でもペリエール ドスュの中心に位置する最高の区画。


【テイスティングコメント】
生産者: ドメーヌ ラミー ピヨ
銘柄: シャサーニュ モンラッシェ ルージュ 1982

8000円
外観は茶色を帯びたオレンジ、粘性は低い。
腐葉土とバルサミコの様な香りが主体的で、少し過ぎている印象があるが、いい状態の古酒だと思う。
よく旨味的な成分が出ている。
腐葉土やドライフラワー、生肉の様な旨味を強烈に想起させる香りと共に、梅やブルーベリーのジャム、濡れた樹皮、ミルクティー、燻製のようなアロマが感じられる。熟成起因の香りが主体的であるものの、時折見せる微妙な果実味が経過年数を感じさせる。
全体的にエレガントだが微妙な獣香も感じられる。
酸は大分柔らかくなっているものの、未だしっかりと存在している。タンニンはわずかに感じられる程度、椎茸的であったり、魚醤のような強い旨味があり、余韻も腐葉土やアミノ酸、グルタミン酸に起因するような強い余韻を感じる。


生産者: アルベール グリヴォー
銘柄: ムルソー プルミエクリュ レ ペリエール 1997

19000円
外観は淡い黄金色、粘性は高い。
一定の熟成感はあるものの、まだまだ若々しくミネラル感に満ちている。とはいえ、程よく樽とミネラルは溶け込んでいて、間違いなく熟成ピークの入り口に差し掛かっている。
石を砕いた様な強烈なミネラル感があり、ヘーゼルナッツやエシレバターの様なアロマやリコリス、アスパラガスの風味。蜜蝋、干したグレープフルーツの皮の様な果実味が感じられる。徐々にカスタードクリームを想起させるような香りも。前面には出ていないが、わずかに感じられるシロップ要素やMLF起因の香りは少しカリフォルニアを想起させる。
アタックから余韻に至るまではほぼ完璧で、ボリュームと丸みのあるアタックから、ほのかなグリセリン、その後旨み、酸味が広がっていく。レモンピールやナッツの余韻が感じられる。


【所感】
まずはちょっと珍しい村名シャサーニュの赤。一級のクロ サン ジャンやモルジョは結構見かけますが、村名赤はあまり見ないですね。
やや過ぎた印象はありますが、良い古酒だと思います。唸るような感動を呼び起こすものではないものの、熟成ピノノワールの良さは非常によく出ています。
熟成起因の腐葉土とドライフラワーのアロマが主体的で、若かりし頃は比較的しっかりとした抽出と樽を施していた事が想像出来ます。また生肉や獣香などの要素もあり、野生的。熟成要素が主体的でありながらも、梅やブルーベリージャムの様な旨みと果実味も存在しています。
勿論フーリエの古酒などと比べると幾分か洗練さに欠けるものの、価格を考えると、古酒としてはとても手を出しやすい金額だと思います。

次にアルベールグリヴォーのムルソーペリエール1997。
塩を感じさせる旨味やナッツの様なクリスピーさ、バターの様な風味、そして強靭なミネラル感が未だに残る。さすがはムルソーの中でも強いミネラル感を持つペリエールといった所。既に18年を経過してなお、しっかりとした骨格を保っている。
一般的なムルソーのイメージとしてナッティーでクリーミーという特徴があると思うのですが、それのまさに正統進化というかナッティーさとクリーミーさが互いに溶け込んで、熟成による塩味を帯びている感じ。
ただそもそも果実味よりミネラル感を押し出しているのか、グリセリン感はさほど感じず、これが更に熟成して行った時にラフォンのジュヌヴリエール1989の様なアロマを醸し出すか微妙ですね。
最初のピークとしては現状最高ですが、2次ピークは恐らく無さそうな気がします。そもそものムルソーの中でもミネラルが豊富な畑の性質かもしれませんが。
とりあえず、現段階でいい値段で最高の古酒を飲めた様な気がします。
やはり古酒は独特の良さや奥深さを感じる事ができますね。



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HKO(はこ)

Author:HKO(はこ)
HKOです。
世界を股にかけない普通の内勤サラリーマン。
体はピノノワールとシャルドネで出来ていますが、最近は専らシラー、グルナッシュ、ヴィオニエなどの南仏品種や、ジンファンデルみたいな濃い品種が好み。貴重なワインや興味深いワインを求めて日夜東京を徘徊する日々。
食べ歩きを2014年頃からスタート。
ミシュラン星付きフレンチ(2017年度版まで)制覇まであと2店舗。
2店舗のハードルが高いので、最近は手軽なビストロなどを周遊。
基本フレンチ/イノベーティブ/フュージョンを愛するが、イタリアンや和食にも食指を伸ばす日々。ペアリングは考えず、皿の中で終局する世界観を大切にしています。

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