【カリフォルニア:32】キスラーテイスティング 白

こんにちは、HKOです。
ひとりぼっちのテイスティング勉強会においては大変お久しぶりのキスラーについて、以降3回に渡ってレビューしていきます。

ちなみに定期的に更新をしていた本ブログが急激に更新速度が落ちた理由と致しましては、単純に引っ越しがありまして、そちらに手を取られていました。
そんな感じで引き続き新居からお送りします。


【データ】
キスラーは1978年にルシアンリヴァーヴァレーに設立されたカリフォルニア最高峰のシャルドネを算出する生産者。収量を抑え、丁寧な栽培を行った樹齢の高いシャルドネやピノノワールは収穫後選果され、それぞれのキュヴェに回される。除梗は100%。発酵には100%自然酵母を使用している。
醸造工程はそれぞれ異っており、ノワゼッティエールはMLF後フレンチオークの新樽30%1年樽70%で10ヶ月熟成。
マックレアヴィンヤードもMFLを行いフレンチオーク新樽50%旧樽50%で11-18ヶ月熟成を行う。
ソノマ コースト ピノノワールはキスラーのピノノワールの中では最もスタンダードなキュヴェ。新樽比率は不明。
ルシアンリヴァーヴァレー ピノノワールは1986年に取得された渓谷と海岸の間にある標高の高い畑から収穫されるピノノワールを使用。フレンチオーク新樽60%旧樽40%て14ヶ月の熟成させる。すべて無濾過、無清張で瓶詰め。
ブラックシップはキュヴェ キャスリーン(Ch100%)、キュヴェ エリザベス(PN100%)。


【テイスティングコメント】
生産者: キスラー ヴィンヤーズ
銘柄:ソノマ コースト レ ノワゼッティエール シャルドネ 2013

約10000円
外観は淡いストローイエロー、粘性は中庸。
カリフォルニア良作シャルドネの王道的なワイン。
濃厚なヘーゼルナッツの風味、そして洋梨や黄桃のような豊満な果実味、バタークリーム、フレッシュハーブのアロマ、それらを引き締めるミネラル感がある。
徐々にコンポートの様な甘みも現れてくる。
ボリューム感のあるシャルドネ。だが、それだけに留まらないしっかりとしたミネラル感もある。
口に含むとバターや洋梨、黄桃のカリフォルニア的なシャルドネの余韻が長く続く。酸は穏やかで、幾分かMLF的な苦味がある。しかしながらリッチでいつ飲んでも良いワインだ。


生産者: キスラー ヴィンヤーズ
銘柄: シャルドネ マックレア ヴィンヤード 2012

約22000円
外観は淡いストローイエロー、粘性は中庸。
ノワゼッティエールと比べるとミネラル感がより突出しており、砕いた石の様な印象を受ける。
またオイリーなヘーゼルナッツのニュアンスも健在で、それと共にバターや白檀、白い花、フレッシュハーブ、蜜を思わせる洋梨や花梨の果実味が感じられる。膨れ上がるノワゼッティエールに対して、より凝縮感があり蜜や果実の要素が鮮明に浮き上がっている、それらの要素を強いミネラル感で下支えする。
口に含むと強いミネラル感とバターや洋梨の果実味と蜜の余韻が長く続く。酸は充実。苦味はやや強め苦味が感じる。


【所感】
いいですねー、やっぱりキスラーの白は最高です。カリフォルニアならではの豊満な果実味と樽の風味と共に、芯を支えるミネラルがしっかりと存在しています。特にマックレアヴィンヤードの強靭さと凝縮感は本当にカリフォルニアとブルゴーニュの良いとこ取りだなぁと。
まずノワゼッティエールですが、ムルソーに近い豊満なタイプのワインに仕上がっています。ボリューム感豊かな果実味こそカリフォルニア的であるものの、ナッツ類やバタークリームの風味はまさにムルソー的なスタイル。また十分にミネラルもあり酒質が緩かったりとそういった事はなく、シャルドネとして凄く良くできています。少し余韻に苦味はあるものの、これに関してはこのスタイルの特徴なので特に気になりません。
次にマックレアヴィンヤードですか、これが打って変わってかなり引き締まったシャルドネです。
シャサーニュモンラッシェ的でミネラル感を豊富に含んでいる上に凝縮した様な蜜のアロマが鮮明に現れています。ナッツやバターの風味は健在ですが、相対的にやや目立たなく感じますね。酸も充実しており、カリフォルニアの果実味かありつつも、ブルゴーニュに近い印象を受けるワインです。
キスラーはそもそもシャルドネが得意ですが、やはりいいですね。極めて満足度の高い2本だと思います。


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プロフィール

HKO(はこ)

Author:HKO(はこ)
HKOです。
世界を股にかけない普通の内勤サラリーマン。
体はピノノワールとシャルドネで出来ていますが、最近は専らシラー、グルナッシュ、ヴィオニエなどの南仏品種や、ジンファンデルみたいな濃い品種が好み。貴重なワインや興味深いワインを求めて日夜東京を徘徊する日々。
食べ歩きを2014年頃からスタート。
ミシュラン星付きフレンチ(2017年度版まで)制覇まであと2店舗。
2店舗のハードルが高いので、最近は手軽なビストロなどを周遊。
基本フレンチ/イノベーティブ/フュージョンを愛するが、イタリアンや和食にも食指を伸ばす日々。ペアリングは考えず、皿の中で終局する世界観を大切にしています。

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