【カリフォルニア: 33】キスラー テイスティング 赤1

こんにちは、HKOです。
本日はキスラーの赤2種類、ルシアンリヴァーヴァレー、ソノマコーストです。
どちらともナパヴァレーと比べるとより海岸沿いにあるエリアですね。


【データ】
キスラーは1978年にルシアンリヴァーヴァレーに設立されたカリフォルニア最高峰のシャルドネを算出する生産者。収量を抑え、丁寧な栽培を行った樹齢の高いシャルドネやピノノワールは収穫後選果され、それぞれのキュヴェに回される。発酵には100%自然酵母を使用している。
醸造工程はそれぞれ異っており、ノワゼッティエールはMLF後フレンチオークの新樽30%1年樽70%で10ヶ月熟成。
マックレアヴィンヤードもMFLを行いフレンチオーク新樽50%旧樽50%で11-18ヶ月熟成を行う。
ソノマ コースト ピノノワールはキスラーのピノノワールの中では最もスタンダードなキュヴェ。新樽比率は不明。
ルシアンリヴァーヴァレー ピノノワールは1986年に取得された渓谷と海岸の間にある標高の高い畑から収穫されるピノノワールを使用。フレンチオーク新樽60%旧樽40%て14ヶ月の熟成させる。すべて無濾過、無清張で瓶詰め。
ブラックシップはキュヴェ キャスリーン(Ch100%)、キュヴェ エリザベス(PN100%)。


【テイスティングコメント】
生産者: キスラー ヴィンヤーズ
銘柄: ルシアンリバー ヴァレー ピノノワール 2013

約13000円
外観は赤みの強い淡いルビー、粘性は中庸。
瑞々しくスパイシーなピノノワール。黒系のベリーや茎の様な要素が主体。ややMLFが際立つ。この中だとやや大人しい性質を持っている。
ブリオッシュやワッフル、瑞々しいブルーベリー、ダークチェリーの様な果実味、スミレや赤い花の蜜の要素。徐々に香りが強くなり華やかさと蜜の様な細い甘い香りが漂うようになり、茎の様なスパイシーな香りが控えめになっていく。なめし皮やミルクティー、シナモンなとのアロマが感じられる。
タンニンはかなり柔らかく、酸も非常に滑らかで落ち着いている。赤系の瑞々しい果実味と蜜を想起させる様な果実味が感じられる、


生産者: キスラー ヴィンヤーズ
銘柄: ソノマ コースト ピノノワール 2013

約13000円
瑞々しくも凝縮感のある果実味を持つピノノワール、高い域に伸びていく熟した黒系果実のベリー類を想起させる果実味がある。こちらもややMLFが際立つ。近年のニューウェーブ系カリフォルニアピノノワールを想起。よく熟したダークチェリーやブルーベリーの果実味、華やかなスミレ、そしてワッフルの要素。
最初から全力だったがルシアンリヴァーと入れ替わるように少し香りが弱まった。瑞々しい。ドライハーブやクローヴ、紅茶、なめし皮などの要素。ややスパイシーに。華やかな性質を持つピノノワール。
タンニン、酸共に滑らかで緻密、華やかなスミレや黒系ベリーの余韻が長く残っていく。瑞々しく華やかな味わいだ。


【所感】
うーん、除梗100%とどこかで見たような気がするんですけど、すごい全房っぼいぞ...
キスラーの赤を最後に飲んだのって結構前だからあんまり覚えてないんだけど、前回のレポート見ると全房っぽい記載があるんで、そうなのだろうか...
という訳で、ルシアンリバーヴァレー、ソノマコースト共に全房発酵的な要素があります。2013年も2012年同様エキス感を感じさせつつ、充実した果実味がよく出ていると思います。
上記の2つの違いについてはルシアンリバーヴァレーがミュジニー寄りのシャンボールミュジニーの特性を持つのに対して、ソノマコーストはボンヌマール寄りの特性を持っているように思えます。
無論あそこまで繊細ではなく、MLFと焼きの弱い樽、エキス感のある果実味がしなやかに絡み合う感じではないのですが、瑞々しさから強烈な凝縮感を放ち始めるルシアンリバーヴァレーと最初からやや充実した果実味を持つソノマコーストはシャンボールミュジニーの位置関係に似ているな、と感じました。
どちらも充実した果実味があるのにも関わらずビッグワインになっていないのがいいですね、過剰な抽出を控えているからでしょうか。
いわゆるアルコール感の強いものであったり、強い抽出と果実味と甘い樽香を効かせたタイプではない事は間違いないですね。とてもバランス感覚の良いピノノワールだと思います。ブルゴーニュにも似ていますが、カリフォルニアの海岸沿いの風を感じるのが、テロワールに沿っていていいですね。
カリフォルニアのワインにブルゴーニュスタイルは期待していませんから。カリフォルニアで作られるのであれば、カリフォルニア典型スタイル、あるいは繊細でもカリフォルニアのテロワールを感じられるワインがやはりいい。オーベールなんかは前者だと思いますが、緩く膨らんでいるわけではないし、ピノノワールの個性がちゃんと出ていれば、それは土地の個性だと思います。
そういう意味ではこれらのキスラーのピノノワールはワインとしても上質ですし、カリフォルニアを感じられるので素晴らしいと思います。


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HKO(はこ)

Author:HKO(はこ)
HKOです。
世界を股にかけない普通の内勤サラリーマン。
体はピノノワールとシャルドネで出来ていますが、最近は専らシラー、グルナッシュ、ヴィオニエなどの南仏品種や、ジンファンデルみたいな濃い品種が好み。貴重なワインや興味深いワインを求めて日夜東京を徘徊する日々。
食べ歩きを2014年頃からスタート。
ミシュラン星付きフレンチ(2017年度版まで)制覇まであと2店舗。
2店舗のハードルが高いので、最近は手軽なビストロなどを周遊。
基本フレンチ/イノベーティブ/フュージョンを愛するが、イタリアンや和食にも食指を伸ばす日々。ペアリングは考えず、皿の中で終局する世界観を大切にしています。

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