【シャンパーニュ: 46】大手NMが作るフラッグシップキュヴェ No2

こんにちは、HKOです。
昨日に引き続き、シャンパーニュです。
本日はフィリポナのクロ デ ゴワセ、そしてローランペリエのグランシエクルです。

【データ】
フィリポナは マレイユ シュール アイに拠点を置く1697年設立の老舗生産者。現在の社長はシャルル フィリポナ氏。
力強さとフレッシュさに力を入れており、それらに傾倒する姿勢は、多くのポートフォリオがピノノワールの比率が高めになっている点に現れています。樽内発酵後7~10年澱上で寝かせたワインをベースにして、基本的に木樽にて約80%マロラクティック発酵を行い、20%をステンレス発酵させた果汁をブレンドしています。
フラッグシップは1935年から所有しているマレイユ シュール アイにある石灰土壌によって形成された45度の急斜面の畑、クロ・デ・ゴワセ(5.5ha)です。
瓶内熟成は8年~10年、ドザージュ4g/L~5g/L。

ローラン・ペリエは、1812年に創業された老舗メゾン。前会長のベルナールド・ドゥ・ロナンクール氏が一代で家族経営におけるシャンパーニュ第1位の規模までにしたシャンパーニュメゾン。
プレステージキュヴェであるグランシエクルはプレステージキュヴェでありながら複数の畑、複数の葡萄品種、複数のヴィンテージをアッサンブラージュしたノンヴィンテージ(マルチヴィンテージ)。複数の秀逸なヴィンテージをブレンドし、また11のグランクリュ、(アヴィズ、クラマン、オジェ、メニル・シュール・オジェ、シュイィ、ヴェルジ、マイィ、アンボネイ、ヴェルズネイ、ブージー、アイ)の最良の場所から選びぬいた葡萄から生み出されるハーモニーを大切にしたプレステージシャンパーニュです。750mlで7年から8年、マグナムにはさらに2年、必要と判断されれば更なる年月、セラーで熟成する。


【テイスティングコメント】
生産者: ローラン ペリエ
銘柄: グランシエクル グランキュヴェ NV
品種: ピノノワール45%、シャルドネ55%

24000円。
外観は明るいイエローで粘性は高い。泡は溌剌と立ち上っている。
若々しくもトースティーな風味を感じさせる香りが感じられる。比較的ドライなシャンパーニュで華やかなミネラルと共に、バニラやシトラス、洋梨の様な豊満なアロマと、蜜のようなほのかな甘み、モカ、ドライハーブ、ハチミツ、ブリオッシュの様な芳香が感じられる。なかなか頑なで時間が経たないと本質を表さないタイプと予想。徐々に時間が経つと甘みと強烈なドライアプリコットの様な旨味を表出させてくる。
酸はフレッシュだが、キュートな甘みとしっかりとした旨味があり、エシレバターの様な風味も想起させる。徐々に旨味メインの味わいに。


生産者: フィリポナ
銘柄: クロ デ ゴワゼ ブリュット 2005
品種: ピノノワール70%、シャルドネ30%

25000円、WA96pt(2002)
外観は明るいイエローで粘性は高い。泡はしっかりと立ち上る。
全体的に若々しくクリーンでありながら、熟成による複雑さを感じるシャンパーニュだ。果実味の熟度は高く豊満で、香ばしいナッツのアロマがある。バター的な要素は少なめ。
筋の通ったはっきりとしたミネラル感とローストナッツ、ほのかなシェリーの様な熟成による芳香、そしてシトラスやドライアプリコットの様な果実味、ほのかにヨーグルトやイースト、ドライハーブ、蜂蜜のような風味が感じられる。
クリアな味わいでありながら熟成起因のアロマと、しっかりとしたミネラル感がある。濃密で厚みのある旨味があり、パワフル。酸味は旨味と混じり合い蜂蜜とシトラスのような余韻を残しながら滑らかで筋肉質な味わいを残していく。


【所感】
クロ サン ティレールに引き続き、クロ デ ゴワセも飲めました!わーいやったー!
という訳でグランシエクルとクロ デ ゴワセです。
まずはグランシエクルです。
ちなみに非公開ですが、2002年、2004年ヴィンテージがメインで使われているらしいです。非公開故に本当かどうかわかんないんですけどね!
とはいえしっかりと若々しさとほのかな熟成香を感じるので、イメージとしては近いです。全体的にはドライでありながら、きめ細やかな蜜の香りとブリオッシュを思わせる樽香とMLFの要素がしっかりと感じられます。わずかに熟成ヴィンテージを想起させるハチミツやエシレバターの要素も感じ取れます。ピノノワール45%に起因するしっかりとした旨味があります。
しっかりとバランスが取れたノンヴィンテージシャンパーニュです。ただ美味しいのですが、ハッキリと個性的なシャンパーニュではないので、印象は薄いです。優等生的なシャンパーニュでドンペニヨンと通じるものがあるなぁ...
逆にクロ デ ゴワセはかなり個性的でした。
全体的にはクリーンで若々しいシャンパーニュではありますが、筋の通った強固なミネラルと共に強烈な旨味が表出しています。ハチミツと強烈な旨味の表出は10年の熟成の結果なのか、そもそも酸化的なのかは判断に悩むところですが、少しドライアプリコットやシェリー的な要素も感じられます。MLFのニュアンスはわずかにありますが、バターというより酸味と紐付いたヨーグルトといった感じ。酸味、旨味、蜜の風味のバランスはマレイユ シュール アイっぽいですね。
多少暴れ気味の旨味がワイルドで筋肉質。そんな中でも決して失わないミネラルを基礎とした骨格、ブラン ド ノワールファンには受け入れられやすいと思います。ワインの完成度は非常に高いと思います。
個人的には繊細なブラン ド ブランファンなので、ちょっと好みから外れましたけど、クロ サン ティレール同様素晴らしいワインだと思います。



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HKO(はこ)

Author:HKO(はこ)
HKOです。
世界を股にかけない普通の内勤サラリーマン。
体はピノノワールとシャルドネで出来ていますが、最近は専らシラー、グルナッシュ、ヴィオニエなどの南仏品種や、ジンファンデルみたいな濃い品種が好み。貴重なワインや興味深いワインを求めて日夜東京を徘徊する日々。
食べ歩きを2014年頃からスタート。
ミシュラン星付きフレンチ(2017年度版まで)制覇まであと2店舗。
2店舗のハードルが高いので、最近は手軽なビストロなどを周遊。
基本フレンチ/イノベーティブ/フュージョンを愛するが、イタリアンや和食にも食指を伸ばす日々。ペアリングは考えず、皿の中で終局する世界観を大切にしています。

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