本人と親類の違いはあるか-シャンボールミュジニーテイスティング-

シャンボールミュジニーにおいて「エ」と付く生産者は大抵優良な生産者だ。ミュジニー最大所有者のヴォギュエに始まり、ザムルーズの雄グロフィエ、希少性で常に話題に上がるジョルジュルーミエ、そしてエレガンスを旨とするジャックフレドリックミュニエ。
いずれも群を抜くシャンボールの生産者でありブルゴーニュの雄でもある。
では、それらの縁者はどうなのか。
今回はローランルーミエ。かのジョルジュルーミエとは従兄弟にあたる。
正直縁者は縁者で個性があり、元の生産者とは無縁、というのが持論であるが、悪いか良いかは別問題である事を再認識した。

生産者:ローラン ルーミエ
銘柄:シャンボールミュジニー 2009

約7000円。
色調は比較的濃いめのルビー、粘性は非常に高い。基本構造はシャンボールミュジニー、ただし力強さと華やかさを包含している。ブラックベリーやダークチェリーの黒い果実と赤い果実の香りが同居する。オリエンタルスパイス、芍薬、なめし革を感じるニュアンスで、非常に大人しいが凝縮した酸味のある果実香が目立つ。とにかく果実味に全力を尽くしたが如き凝縮度、旨味も半端ない。バニラや小さい花の香りも感じられる。風味豊か。酸味もタンニンも程よく、バランスの良さと品の良さを感じさせる。土の香りもあり純粋さというか瑞々しさはシャンボールだなぁといった感じ。なかなか良い造りの村名シャンボールミュジニー。このエキス感は卓抜したものがあると思う。

構造や骨格、味わいは非の打ち所はなかったが、ルーミエの感動に比類するかと言えば、そうである、とはあまり信じたくはない。恥ずかしい事ではあるがルーミエのワインは希少であるがゆえ、まだ飲んではいない。
だがしかし全ての点で飲み頃ヴォギュエの感動と比較すると中凡であり目の覚める様な感動は感じる事はできない。

やはり従兄弟と本人は違うはずだ。
そう認識したくなるワインである。
※しかしながら通常のシャンボールミュジニーと比較した時に中凡かと言われれば、トップレベル並みに高次元のワインであるとは思う。
関連記事
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

HKO(はこ)

Author:HKO(はこ)
HKOです。
世界を股にかけない普通の内勤サラリーマン。
体はピノノワールとシャルドネで出来ていますが、最近は専らシラー、グルナッシュ、ヴィオニエなどの南仏品種や、ジンファンデルみたいな濃い品種が好み。貴重なワインや興味深いワインを求めて日夜東京を徘徊する日々。
食べ歩きを2014年頃からスタート。
ミシュラン星付きフレンチ(2017年度版まで)制覇まであと2店舗。
2店舗のハードルが高いので、最近は手軽なビストロなどを周遊。
基本フレンチ/イノベーティブ/フュージョンを愛するが、イタリアンや和食にも食指を伸ばす日々。ペアリングは考えず、皿の中で終局する世界観を大切にしています。

カテゴリ
最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
検索フォーム
ついった
物欲センサー
物欲センサー2
リンク
QRコード
QR