T氏邸宅のワイン会(Tしのていたく:都内某所)

こんにちは、HKOです。
人のお家でワイン会に行ってまいりました。

いつもならワイン会でも雑然とした記載を避けるために、今まで地域ごとに分けていましたが、ペアリングという観点で今回はサルデーニャ、ボルドー、ローヌ一括りで。

しかし我々のワイン会、びっくりする程ブルゴーニュが出ない。ある程度ブルゴーニュの経験値が高い人ばかりなので、その点配慮されているのかもしれません。

では、まずはワインのご紹介です。



【データ】
パーネヴィーノはサルデーニャのカルトワインで、現当主はジャンフランコ マンカで、1994年設立。
標高450mから700mまで土壌も火山岩質から粘土片岩質と様々な特性の、5つの区画に合計3ヘクタールの畑を持ち、樹齢100年を超えるサルデーニャの土着品種を栽培。 年間生産量7500-9000リットル。
畑では一切の施肥を行わず、畑に自生する草を鋤き込むことで緑肥として利用。細かい粉末状の土と硫黄を混ぜたものを農薬代わりに使用している。
今回のス キ ノ ナウはカンノナウ主体にて使用したキュヴェ。

メゾン シシェルはシャトーパルメのオーナーが運営する1883年に設立されたネゴシアン。ACポイヤックの謎のボルドーワインですが、その実、1級シャトーのバレル落ちのワインをそのままボトル詰めしたワインとなります。(故に1級シャトーの区画で、同じ醸造方法で作られたワインということ)
1級シャトーのポイヤックはラトゥール、ムートン、ラフィットの3つのうちの一つ。今回の2013はラフィットと言われています。

Mシャプティエは1808年にタン エルミタージュに設立された老舗ドメーヌ。点字ラベルで有名なこの生産者は、コート デュ ローヌなどのデイリーラインに力を入れる一方で、ローヌ随一のフラッグシップラインも手がけています。
それが「セレクション パーセレール」。単一畑区画名入りのローヌワインで畑の個性を強く押し出したスタイル。現在は「パヴィヨン」「レルミット」「メアル」「ロレ」「グレフェ」などの合計14の畑がリリースされています。すべて完全なビオディナミによって栽培がなされています。
今回はパーセレールのものではありませんが、
畑の所有者であったモーリス モニエ ド ラ シズランヌの名前を冠したキュヴェゾンです。収穫は手積みで、1日2回のピジャージュ、12ヶ月間樫の小樽(1/3が新樽、残りが最長で2年使用後の樽)で熟成。ゆっくりと自然に清澄され、フィルターもコラージュも行われません。ベッサール、グレフュー、メアルのアッサンブラージュ。


【テイスティングコメント】
生産者: パーネ ヴィーノ
銘柄: ス キ ノ ナウ 2013
品種: カンノナウ主体

外観は赤みの強い濃いガーネット、粘性は中庸。
スペインの冷涼なガルナッチャ(例えばテロワール アル リミット)の様な薔薇やスミレの華やかさがある。ハングタイムが長そうな風味で果皮の香りを強く感じる。
凝縮感のある果実味がありチェリーリキュール、アプリコットなどの果実味が感じられる。副次的な要素としてなめし皮、黒胡椒など。オークの風味も。
酸味やタンニンは強いが収斂性は低く、ボディと柔らかいアルコール感が綺麗に流れていく。
クリーンで洗練された味わい。


生産者: メゾン シシェル
銘柄: ポイヤック 2012
品種 : カベルネソーヴィニヨン60%、メルロー40%

外観はガーネット、粘性は高い。
非常にバランスが取れた味わいで、全体的にまろやかでシルキーなボルドー。ほのかなトースティーな樽香とミルク、豊かなカシス、ブラックベリーの柔らかな果実味、ピーマンの様なグリニッシュな風味。
2011年のラフィットに近い繊細さを併せ持っている。
ボディは極めてシルキーで柔らかい。酸も程よい。ブラックベリーの果実味、蜜の様な甘さ。


生産者: ミシェル シャプティエ
銘柄: エルミタージュ モニエ ド ラ シズランヌ 1989
品種: シラー100%

赤みは未だ強くハッキリとしたガーネット。淵はほのかにオレンジがかっている。粘性は中庸。
素晴らしく優美に熟成したシラー。
熟成起因のカツオダシや燻製肉、濡れた樹皮や土のアロマ。熟成のニュアンスはピノノワールにも近い。モカやトリュフ、ダークチェリーやブルーベリーのドライジャム、クローヴ、コリアンダー、ナツメグなどの要素が感じられる。
熟成によって酸はきめ細やかで、タンニンは穏やか。ローヌとしてしなやかな体躯になっているが、その分動物的な旨味が爆発している。



お料理はほぼホストの手作り。
そのお料理とのペアリングは以下の通り。
いずれも本当に良かった...


【お料理】
◾︎前菜「岩塩とスダチで食べる刺身の盛り合わせ、厚揚げ(コチ、真鯛、シマアジ、白イカ、トリガイ、ホッキ貝)」

プラーガーのヴァッフストゥム ボーデンシュタイン スマラクトと共に。プラーガーの酸がスダチを介して魚介の刺身を引き立たせる。シマアジと強烈にマリアージュ。


◾︎握り「岩塩とスダチで食べる白イカの握り」


プラーガーのヴァッフストゥム ボーデンシュタイン スマラクトと共に。
口の中で解けるホストの握り。これまたスダチを介してよくマリアージュした。白イカが厚みがあって、歯ごたえ豊かで美味しかった。サクサク。



◾︎肉料理1: 「ラムロースト、ガーリックとローズマリー」

メゾン シシェルのポイヤックと共に。
ラムチョップ。以前より火入れが上手くなってる!
ローズマリーの風味がいい感じ。ワインはエルミタージュの方が合った。


◾︎肉料理2: 「神戸牛フィレ肉の3時間かけた低速ロースト、ローストした野菜を添えて バルサミコソース」




シャプティエの熟成エルミタージュ シズランヌと共に。神・戸牛フィレ200g。まさか手作り料理でここまでヤバいのが出てくるとは思わなかった。火入れも好みな感じで、香ばしくカリカリの外面と、極レアで肉汁と血が滴る感じ。ベースの味わいはシンプルなので、ポイヤックとよく合った。



◾︎パスタ: 「アマトリチャーナ・ブラン パンチェッタ増し増し」


パーネヴィーノのスキノナウと共に。
厚切りパンチェッタの脂身の旨味が最高。スペックもいい。麺の茹で加減も絶妙で、パーネヴィーノの華やかな味わいと意外とマッチをした。


◾︎デゼール「エコール・クリオロ ガイア、白桃、佐藤錦」

マリアージュ フレールのサマーティー ヴィオレッタと共に。ビターなカラメルの風味がいい感じ。一番最下層の記事がサクサク。かなり美味しい。ヴォレッタのスミレの香りも最高。


相変わらず、まるでホームパーティーで食べる料理とは決して思えない...プロ並みの皿が出てくるのはおっそろしいですね。特に神戸牛が完膚なきまでに素晴らしかった...!最高ですね!
毎度申し訳ない気持ちになってしまいます笑




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プロフィール

HKO(はこ)

Author:HKO(はこ)
HKOです。
世界を股にかけない普通の内勤サラリーマン。
体はピノノワールとシャルドネで出来ていますが、最近は専らシラー、グルナッシュ、ヴィオニエなどの南仏品種や、ジンファンデルみたいな濃い品種が好み。貴重なワインや興味深いワインを求めて日夜東京を徘徊する日々。
食べ歩きを2014年頃からスタート。
ミシュラン星付きフレンチ(2017年度版まで)制覇まであと2店舗。
2店舗のハードルが高いので、最近は手軽なビストロなどを周遊。
基本フレンチ/イノベーティブ/フュージョンを愛するが、イタリアンや和食にも食指を伸ばす日々。ペアリングは考えず、皿の中で終局する世界観を大切にしています。

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