【シャンパーニュ: 51】メニルの特徴をありのまま表現する。ブルーノ パイヤール コトーシャンプノワ。

こんにちは、HKOです。
本日は貴重なブルーノ パイヤールのコトーシャンプノワです。
すごくエッジの効いたワインなので好みが分かれると思いますが、ここまでメニルを体現しているスティルワインはそうないのではないかと思います。


【データ】
ブルーノ パイヤールは1975年に設立された比較的新しいメゾンで、本詰めを始めるまでは仲買商を行っていました。
リリース以降、高い評価を受けており、ジョエル ロブションやオリエンタル急行、そしてロバートパーカー主催のヘドニストディナーなどでも供されています。
ブルーノパイヤールのシャンパーニュは100%ヴァン ド キュヴェのみ。第一次発酵は15-20%を木製樽を使用し、残りはステンレスタンクで醸造。シュールリーの熟成期間が法定期間の2~3倍程度。瓶内二次発酵は温度10.5℃、湿度80%にて管理され、出荷都度デコルジュマン、ドサージュは最低限に抑えられます。
今回のル メニル コトーシャンプノワはわずか2樽しか作られないル メニルを使用したスティルワイン。醸造には古樽が使用され、シュールリーで9ヶ月間、定期的にバトナージュが行われます。


【テイスティングコメント】
生産者: ブルーノ パイヤール
銘柄: ル メニル コトー シャンプノワ ブラン 2009

外観はやや濃いめのイエローで、粘性は中庸。
熟成によって旨味と熟成香が表出してきているが、まだまだフレッシュ感に溢れている。石灰の様なシャープなミネラル感。リンゴやレモンなどの酸味溢れる香りと共にハチミツ、お出汁、徐々にシロップや核種系果実の蜜の様な甘いアロマ、焼き芋やコーンスープが現れてくる。ドライハーブ、白胡椒、リコリスなど。
液体の酸度が極めて高く、強い酸のアタックがある。引き締まったミネラル感と共に強烈なレモン、出汁の強烈な余韻が残る。


生産者: ブルーノ パイヤール
銘柄: ル メニル コトー シャンプノワ ブラン 2010

外観はやや濃いめのイエロー、粘性が高い。
2009と比べると、まだ旨味の表出が少なく、香りの厚みは控えめ。良くまとまっているが2009と比べると規模感は小さい。 強靭でシャープなミネラル感は健在。フレッシュな印象は09よりも強い。ほのかな甘さを感じさせるフレッシュなリンゴやカリン。フレッシュハーブ、ナッツ、白い花、ほのかなハチミツの様な甘さが感じられる。
やはりこちらも強烈なシャープさを感じさせる酸、引き締まったレモンとミネラルの強烈な風味が感じられる。少しハチミツの様な余韻もある。


【所感】
まさに自分のイメージしていたメニル シュール オジェの特徴と完璧なまでに合致している。シャープな酸とミネラル。これだ。
むしろ想像を遥かに超えていると言っていい。
白ワインとしては歪なまでに酸が強烈で、レモンの果汁を強烈に想起させる。ミネラルもコート ド ボーヌの様に分厚いミネラルというより酸のシャープさと同期するような長く続く石を舐めるようなミネラル。
全体的にクリアでピュアで過剰なまでに引き締まった棘のあるワインだと思う。
ただそんな酸やミネラルと裏腹に香りは極めてクリーンかつキャッチーだ。
古樽とはいえ樽を用いているとは思えない程(特に2010は)ある種還元的で、樽の要素も酸化的なニュアンスもマロラクティック発酵のニュアンスも感じられないのだ。本当にピュアなワイン。
リンゴやカリンのような果実味とフレッシュハーブが主体的、まさにいわゆるシャンパーニュのシャルドネといった印象。
シャンパーニュの風味は醸造的なものというより、果実本来の香りであることがわかる。
多くのコトーシャンプノワはルージュが主体という話を聞いたが、ブランはまさにシャンパーニュそのものを強く想起させるものであると感じました。
まあ、ただアンリジローみたいにつくり方を変えているものに関しては別ですけどね。
少なくともパイヤールのブランはテロワールを教えてくれる1本だと思いました。
ヴィンテージに関しては詳しくはわかりませんが、概ね同等ということなので、2009年は単純に白ワインとして熟成して、旨味の厚みを増しているという印象でした。若いですが、2010と比べると香りや味わいの厚みや膨らみは大きいと思いました。



関連記事
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

HKO(はこ)

Author:HKO(はこ)
HKOです。
世界を股にかけない普通の内勤サラリーマン。
体はピノノワールとシャルドネで出来ていますが、最近は専らシラー、グルナッシュ、ヴィオニエなどの南仏品種や、ジンファンデルみたいな濃い品種が好み。貴重なワインや興味深いワインを求めて日夜東京を徘徊する日々。
食べ歩きを2014年頃からスタート。
ミシュラン星付きフレンチ(2017年度版まで)制覇まであと2店舗。
2店舗のハードルが高いので、最近は手軽なビストロなどを周遊。
基本フレンチ/イノベーティブ/フュージョンを愛するが、イタリアンや和食にも食指を伸ばす日々。ペアリングは考えず、皿の中で終局する世界観を大切にしています。

カテゴリ
最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
検索フォーム
ついった
物欲センサー
物欲センサー2
リンク
QRコード
QR