Restaurant FEU(レストラン フウ: 乃木坂)

【前提】
※メニュー横の★はHKO主観の「もう一度食べたい度」です。シェフ渾身の一皿を素人如きの尺度と個人の趣味嗜好で、それがさも絶対の事実の様に評価するものでは一切ありません。
当てになりません、メモです。
★★★★★→今日にでももう一度食べたい!
★★★★→明日にでももう一度食べたい。
★★★→必ずもう一度食べたい。
★★→機会があればもう一度。
★→日常的に食べられると最高。
※★無しは「普通」です。好きじゃなかったのはそもそも書きません。



HKOです。
乃木坂の老舗フレンチレストランFEUへ行って参りました。



老舗ですが、かなり店内、店外はスタイリッシュ。とても1980年代から続く老舗とは思えません。
ちなみにレストランFEUの創業時のシェフは「小川軒」出身の吉田実生氏。その後白鳥恒夫氏(しらとり)、谷川貴俊氏、三上敏行氏(ビストロミカミ)、森本秀和氏(サリュー)、下村浩司氏(エディション コウジ シモムラ)など有名シェフを輩出している事でも有名です。
現在のシェフはフランスのコートドールも経験した松本浩之氏です。


モダンなウェルカムプレートです。
なんというかリューズみたいです。むしろリューズがフウみたいな感じなんすかね。

◾︎白ワイン
生産者: ジャン リケール
銘柄: プイィ フュイッセ 2012

良く熟したシャルドネで、かつ酸味もしっかりと骨格を形成している。マロラクティック発酵のニュアンスやほのかに甘い香りからニューワールドシャルドネを思い起こさせる部分もあるが、この酸の美しさがブルゴーニュらしさをしっかりと感じさせてくれる。
外観は濃いめのイエローで粘性は中庸。小石の様な繊細なミネラル感。
バタークリームや洋梨、白桃を思わせる豊かな果実味と共に少し炒ったナッツの様なニュアンスがある。タイプとしてはムルソーにも似ている。糖蜜やメイプルシロップの様な濃密な甘みも現れる。フレッシュハーブやイースト的な香り、リコリスの様な風味が感じられる。
酸味は柔らかく、やや苦みはあるものの、心地よく、熟した果実やバターの風味が広がってくれる。
余韻は短いがよくできている。

いいシャルドネです。
ブルゴーニュでも南部に位置するので、プイィフュイッセは結構熟したタイプが多いようにも感じられます。

早速アミューズが供されます。

◾︎アミューズ: ガスパチョのシャーベット、バジルオイルの粉末(★★)


わあい、HKOガスパチョ大好き!
トマトの旨味がギュッと凝縮したシャーベット。
パウダーはほのかにバジルの風味を帯びていてクリーミー、酸味と旨味に満ちたガスパチョの角を綺麗に丸くしている。若干玉ねぎの様なニュアンスもある。
ガスパチョの風味が複雑でかなりいい感じだ。

早速いい感じの一皿で期待感がすごい上がってきます。
次はアントレ。

◾︎アントレ: タスマニアサーモンのフリボリテ カリフラワーのピュレ オマール海老のクリームソース(★★★★)


華やかなルックスの一皿。サーモンとそのムースが詰まったフリボリテ。
オマール海老のクリームソース、カリフラワーのピューレ、オリーブオイルのキャビア仕立て、スダチを添えている。色鮮やか。
プリプリとしたサーモンの中にチーズを思わせる滑らかなムース。濃厚でクリーミー。赤コショウがたまにピリッとした刺激を与える。
カリフラワーのピューレはスパイシーでカレーの様な風味を帯びている。クリーミーなサーモンにスダチをふりかけ、オリーブオイルのキャビアを添えると、よりまろやかさが助長されるが、スダチとコショウがギュッと全体を引き締め、複雑さだけ際立ってくる。
個性的なオマール海老のビスクは塩気と海の風味を付加し良く調和してくれる。美味い....


アントレもかなりいい感じでした。
次は魚料理です。


◾︎ポワソン: 天然スズキのア ラ ヴァプール アサリのスープビストゥと共に (★★★★+)


活け締めのスズキを蒸し上げたもの。そして、タコやムール貝、アサリなどの魚介と香味野菜、ベーコンがふんだんに入ったスープ。
バジルのスープに、魚介の旨味と香草野菜の甘みが詰まっている。クリーミーさすら感じる。
ベーコン、エビ、ムール貝、タコ、人参、玉ねぎ、セロリなど具沢山。
タコやムール貝、エビはフレッシュでプリプリの食感、貝類の濃厚な滋味を感じさせる。食感的に違和感があるのは無いし、素材の味わいがはっきりと出ている。
かなりいい火入れ。
スープも素材の味わいをを引き上げている印象。柔らかく蒸しあげたスズキはフワフワで崩れそうな程柔らかいのに、身の間にスープが詰まって淡白な味にはっきりとした魚介類の複雑な風味が混じってきている。天にも昇る様なフワッフワで複雑な味わい。香味野菜がすごくいい味を出している。なめらかでかつ味わい深く、決してクドくない。最高。

ここまでメチャ美味い皿ばかり。
エディション コウジ シモムラがかなり好きなんですが、ひょっとしたらFEUに連なる料理が好きなのかもしれない。
最後、肉料理。


◾︎ヴィヤンド: 牛ハラミ肉のステーキ 滑らかなポテトのピュレと酸味を利かせたローズマリーソース(★★★★)



ビネグレットソースのサラダとポテトのフリット、しっかりとした歯ごたえを残したジャガイモのエクラゼ。バターの甘い風味が漂うポテトに酸味のきいたソースが恐ろしくマッチする。
しっとりとレア気味にキュイソンされたハラミ。わずかに内臓の様な風味が混じる、赤身としては個性的な味わいだと思う。そのわずかな癖を酸味のきいたローズマリーソースとポテトの滑らかさが和らげて、極めて食べ応えのある食感と深い味わいに昇華。ポーションもしっかりとあり食べ応え十分。


ハラミは食べ応え十分。かなり満足なコースでした。
その分最後のデセールはシンプルな一皿。


◾︎デセール: 和栗のモンブラン バニラアイスクリーム(★★)


シナモンの効いたモンブラン、奥にはクッキーの様なサクサクの生地、クリームと冷たいバニラアイスが食後の余韻を綺麗に和らげてくれる。奇をてらったものではないが、スタンダードに美味しいモンブランだった。


ミニャルディーズはなし。
ただランチでここまでやってくれるのは嬉しい。
一皿一皿奇抜でアーティスティックではないですが、かなり良くできているモダンなフレンチ。
シェフの自己主張はあまりなく、淡々と美味しいフレンチを供している感じですね。
食後感もとても良く、気分的には最高です。
価格的にもお手頃ですし、また行きたいですね。


住所: 〒107-0062 東京都港区南青山1丁目1−26−16
店名: Restaurant FEU(レストラン フウ)
電話番号: 03 3479 0230
営業時間:
【昼】 
11:30~15:00 (L.O. 14:00) 

【夜】 
18:00~23:00 (L.O. 21:30)

【バー】 
18:00~23:30 (L.O. 23:00)
ランチ営業
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プロフィール

HKO(はこ)

Author:HKO(はこ)
HKOです。
世界を股にかけない普通の内勤サラリーマン。
体はピノノワールとシャルドネで出来ていますが、最近は専らシラー、グルナッシュ、ヴィオニエなどの南仏品種や、ジンファンデルみたいな濃い品種が好み。貴重なワインや興味深いワインを求めて日夜東京を徘徊する日々。
食べ歩きを2014年頃からスタート。
ミシュラン星付きフレンチ(2017年度版まで)制覇まであと2店舗。
2店舗のハードルが高いので、最近は手軽なビストロなどを周遊。
基本フレンチ/イノベーティブ/フュージョンを愛するが、イタリアンや和食にも食指を伸ばす日々。ペアリングは考えず、皿の中で終局する世界観を大切にしています。

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