【ブルゴーニュ:117】約二ヶ月ぶりのブルゴーニュブランでその複雑さを再認識。

こんにちは、HKOです。
メチャクチャお久しぶりのブルゴーニュです。
最近意図的にブルゴーニュを避けています。
というのも決して嫌いになったとか、ボトルが高いからというわけではなく(関東だったらバイ ザ グラスで飲める所も沢山あるので)単純に他の地域を飲み込んで、慣れた時にブルゴーニュに対してどういった印象を受けるのか、というのをハッキリと知りたかったから。
これがテキメンでした。やっぱりブルゴーニュは他の地域と違う。
今回はブルゴーニュでも最上のシャルドネの生産者、ドメーヌ ルフレーヴのラ ピュセルとクラヴァイヨンを比較していきます。


【データ】
ルフレーヴは言わずと知れた、世界で最も偉大なシャルドネの生産者。醸造責任者はエリックレミー(先代はピエール モレ)、党首は アンヌ クロード ルフレーヴ氏(4月に逝去しました)
フラッグシップの特級モンラッシェ、特級シュヴァリエモンラッシェ、特級バタールモンラッシェはさながらシャルドネの王たる風格と威厳を漂わせる。厳密なビオディナミ、収穫用具の醸造設備の徹底したクリーン化を推進している。1997年より全面的に採用されたビオディナミにより栽培された葡萄を、手摘みで収穫しプレス後2週間のアルコール発酵を行う。その後バドナージュをしながら12ヶ月の樽熟成を行う。新樽比率は特級でも25%と抑え気味。樽はフランソワフレール社のものを採用。
樽内熟成後、ステンレスタンクでさらに6ヶ月熟成を行い瓶詰めしています。


【テイスティングコメント】
生産者: ドメーヌ ルフレーヴ
銘柄: ピュリニー モンラッシェ プルミエクリュ クラヴァイヨン 2013

約18000円、WA92pt(2010)
外観は中程度のイエローで粘性は高い。
堅牢ではあるものの、ピュセルに対して柔らかく、蜜の様な香りが早くから現れる。
洋梨やカリンの様な瑞々しく澄んだ果実味、アカシア、それらと共にヨーグルトやローストナッツの香りが混じり合う。ほのかにイースト、ハチミツレモン、フレッシュハーブなど。これらがどれも突出せず複雑に絡み合っている。
徐々にモカではなく上白糖の様なピュアさ。
酸はシャープだが、どこか角に丸みを感じさせる。力強くも緻密な酸で厚みがある。苦みはない。ピュア。
レモンや洋梨、ヨーグルトやハチミツの様な余韻を残す。


生産者: ドメーヌ ルフレーヴ
銘柄: ピュリニー モンラッシェ プルミエクリュ レ ピュセル 2013

約23000円、WA95pt(2010)
外観は中程度のイエローで粘性は高い。
かなり強固なミネラルがあり、オイリーさすら感じさせる。 チョーキーで極めて堅牢なワイン。
ローストナッツ、エシレバターや石、フレッシュハーブの様な香りが最初主軸を占めるが、徐々に密度の高いシロップの様な香りが溢れる。洋梨やカリンのより凝縮度の高い果実味。引き締まった厚みのあるボディ。ただオイリーさが極めて突出しており、その中に厚い果実味がある感じだ。徐々にモカの様な香りも出てくる。
厚みがあり、口に含んだ時に綺麗でシャープな酸があり、どこか丸みがある。ミルクや熟した洋梨、そしてハチミツレモンの様な溌剌とした厚みが感じさせる。


【所感】
いやー、クリーンで清洌ですね。
過剰な焦げ香はなく、瑞々しく優美なミネラル感があります。それと蜜の様な澄んだ果実味。やはりブルゴーニュはいい。いや、ルフレーヴだからこそ、か。
熟成による強烈な開花には勿論劣るものの、ありのままのピュリニーモンラッシェを知るには、やはり若いヴィンテージの方がわかりやすい。

◾︎2010年の比較
・クラヴァイヨン
軽やかな酒質でありながらバランスは安定。
フォラティエールやピュセルと比べると密度に見劣り。
繊細な果実味。

・フォラティエール
クラヴァイヨンと大きな開き。
ミネラルも強いが、より大きな球体感。厚みのある果実味。

・ピュセル
フォラティエールよりも強い耐久度と凝縮感。
バタールに比肩。
堅固なミネラル、立体感のある骨格、球体感。
凝縮した果実味がある。

基本的には2010年が示す畑ごとの差異に関しては違いはありません。やっぱり2013年もフォラティエールはピュセルと比べると密度に見劣りを感じるもののバランスはいいし、ピュセルは堅固で分厚い球体感がある。
また作柄としても2010年のそれとほぼ近く、かなり良い出来だと感じました。
キッチリピュセルに球体感ありますしね。
ただ少し違いを感じたのが、ピュセルにシャープな酸を感じたところですかね。
2010年は幾分か球体感に飲まれて酸が穏やかに感じられた記憶があります。
ただこの数ヶ月ボリューミーなシャルドネを頂く機会が多かったので、少し基準は変わっているかもしれませんね。

熟成ポテンシャルについてはかなり高いと感じました。
クラヴァイヨンとピュセルにかなり差があるので、キュヴェでかなり変わってくると思いますが、ピュセルは20年強は持ちそうです。ここもバタール並だと。クラヴァイヨンは5年くらい早くいい感じになりそう。
お得感はどちらもないですが、待てば確実に美味しくなりそうな2本です。

2010年同様テロワールを再現しながら、堅牢でクリーンなシャルドネを作っていると思います。
しかし高えな...


◾︎ブルゴーニュを2ヶ月飲まずにわかったこと。
わかりやすい要素を突出させ、他の要素を付加的にバランスを取る他の地域に対して、基本的にはブルゴーニュはすべての要素が折り重なる様に一塊になっています。
勿論その中で、ミネラルや果実味、樽が突出しているものもありますか、樽や果実味についてはニューワールドほど極端ではないし、ミネラルも例えばアルザスなどの様に極端ではありません。
他の要素と溶け合い突出しないが故の複雑さというか。
一塊に色々な要素を感じられて相乗し合うという感じ。
抽象的ですが、そんな感じがします。
構成要素そのものというより、それぞれのバランス感、押し出し方が違うという印象を受けますね。
それとやっぱりクリーンですね、ねっとりした感じが無い。だから複雑さが生きるのかもしれないですね。
そう考えるとやっぱりブルゴーニュはブルゴーニュで、他の地域とは代え難いものがあると感じました。



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プロフィール

HKO(はこ)

Author:HKO(はこ)
HKOです。
世界を股にかけない普通の内勤サラリーマン。
体はピノノワールとシャルドネで出来ていますが、最近は専らシラー、グルナッシュ、ヴィオニエなどの南仏品種や、ジンファンデルみたいな濃い品種が好み。貴重なワインや興味深いワインを求めて日夜東京を徘徊する日々。
食べ歩きを2014年頃からスタート。
ミシュラン星付きフレンチ(2017年度版まで)制覇まであと2店舗。
2店舗のハードルが高いので、最近は手軽なビストロなどを周遊。
基本フレンチ/イノベーティブ/フュージョンを愛するが、イタリアンや和食にも食指を伸ばす日々。ペアリングは考えず、皿の中で終局する世界観を大切にしています。

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