【シャンパーニュ:59】フィリップ グラヴィエの清冽なブラン ド ブラン、ノンヴィンテージとミレジムを利く。
こんにちは、HKOです。
やっぱりブラン ド ブランってええなぁ...って改めて感じたテイスティングでした。
フィリップ グラヴィエ。
そんなに有名では無いながら...かなり品質の高いシャンパーニュです!
【データ】
フィリップ グラヴィエは1995年にコート テ ブランのクラマンに設立された家族経営のメゾン。現在の当主はフィリップ夫妻。
醸造は小さな樽を使用して少量ずつ発酵、46もの異なる区画ごとのワインを仕立て、それらをブレンドし、リリース。マロラクティック発酵は実施する。
今回のラ グラス ダルファルは、フィリップ グラヴィエのスタンダード キュヴェで、コート デ ブランの4つのグランクリュ村のシャルドネのブレンドです。(メニル60%、オジェ10%、アヴィーズ20%、クラマン10%)。平均樹齢35年のVV。2011年産が70%、2010年産が30%のブレンド。ドザージュは5g/l。
メニル エモーションはグラヴィエの持つグラン・クリュの一つ、メニル シュール オジェ100%のシャルドネで作られるミレジムシャンパーニュ。
【テイスティングコメント】
生産者: フィリップ グラヴィエ
銘柄: ラ グラス ダルファエル グランクリュ ブラン ド ブランNV
品種: シャルドネ100%
7000円
外観は淡い黄金色で粘性は中庸、泡は溌剌と立ち上っている。
繊細でピュアでクリアな果実味、蜜の様な甘さが感じられるシャンパーニュ。
洋梨やシトラスの様な果実味、白い花の蜜を思わせる華やかでピュアな甘さや質感がある。そこにヘーゼルナッツやカスタードクリームの様な要素が、決してリッチにならず、ピュアさを維持したまま存在している。小石の様なミネラル感、フレッシュハーブなどの要素が感じられる。
酸は柔らかくしなやかで、極端に際立ってはいない。
ローストナッツや蜜、シトラス、花梨の様な綺麗な余韻を残していく。ミレジムと比べるとボディの鋭角さは控えめな印象。
生産者: フィリップ グラヴィエ
銘柄:メニル エモーション グランクリュ ミレジム ブラン ド ブラン 2008
品種: シャルドネ100%
15000円
外観は淡い黄金色で粘性は中庸、泡は溌剌と立ち上っている。よりリッチに作られたシャンパーニュ。
カスタードクリームの様な要素が際立っており、リッチさを先に感じさせる。そこにシナモンやバター、ローストナッツの様な要素と共に熟した洋梨や黄桃の様な果実味を感じることができる。石を砕いた様なミネラル感、徐々にフレッシュハーブのようなアロマが表出、杏仁豆腐などの要素、ミルクのようなまろやかさを強く感じることができる。
酸は生き生きとしていながらも緻密で、やや熟成感を帯びた旨味のあるアプリコットやローストナッツ、バターの様な含み香を感じ取ることができる。ボディはややシャープさがあり、香りとは裏腹に鋭角的な雰囲気がある。
【所感】
全体的にクリーンな雰囲気を漂わせつつも、バランスよく醸造起因のまろやかさや香ばしさが出てきているシャンパーニュだと思います。
グラス ダルファエルは4つのグランクリュのアッセンブラージュで、エモーションはメニル単一となっていて、グラス ダルファエルは熟したシャルドネのピュアさも清冽なミネラル感、ヘーゼルナッツやカスタードの様な香りが感じられます。
酸はやや丸みを帯びていて、ふくよかな印象を受ける含み香がありますね。バランスが良いスタンダードさといいますか、良いブラン ド ブラン的だなぁと感じました。
メニル エモーションは、香りはとてもふくよかで、いわゆる醸造起因のカスタードクリームやシナモン、ローストナッツの様な香りが際立っていて、あまりピュアさで言うと、グラス ダルファエルと比べると低めというか、複雑さが強いような感じがしますね。
ニューワールドやブルゴーニュのリッチさとは少し違いますが、シャンパーニュとしてはリッチな方に感じられます。
ただそんなふくよかな印象を受けるエモーションですが、相反して口に含んだ時のシャープさが面白いですね、香りだけ見ると、「あれ、メニルというにはふくよかな感じがするぞ」と思ったのですが、舌触りや余韻のミネラル感は凄くメニル的だと思います。
緻密で精密ですね、かなり良くできたクオリティの高いシャンパーニュだと思います。
15000円という値段はフラッグシップ級ですが、値段から見ても良くできているな、と感じるシャンパーニュでした。
変なメゾンのフラッグシップ級飲むよりはよっぽど美味しいんじゃないかな。
ちょっと地味目な生産者ですが、かなりいいと思うのでオススメです。
やっぱりブラン ド ブランってええなぁ...って改めて感じたテイスティングでした。
フィリップ グラヴィエ。
そんなに有名では無いながら...かなり品質の高いシャンパーニュです!
【データ】
フィリップ グラヴィエは1995年にコート テ ブランのクラマンに設立された家族経営のメゾン。現在の当主はフィリップ夫妻。
醸造は小さな樽を使用して少量ずつ発酵、46もの異なる区画ごとのワインを仕立て、それらをブレンドし、リリース。マロラクティック発酵は実施する。
今回のラ グラス ダルファルは、フィリップ グラヴィエのスタンダード キュヴェで、コート デ ブランの4つのグランクリュ村のシャルドネのブレンドです。(メニル60%、オジェ10%、アヴィーズ20%、クラマン10%)。平均樹齢35年のVV。2011年産が70%、2010年産が30%のブレンド。ドザージュは5g/l。
メニル エモーションはグラヴィエの持つグラン・クリュの一つ、メニル シュール オジェ100%のシャルドネで作られるミレジムシャンパーニュ。
【テイスティングコメント】
生産者: フィリップ グラヴィエ
銘柄: ラ グラス ダルファエル グランクリュ ブラン ド ブランNV
品種: シャルドネ100%
7000円
外観は淡い黄金色で粘性は中庸、泡は溌剌と立ち上っている。
繊細でピュアでクリアな果実味、蜜の様な甘さが感じられるシャンパーニュ。
洋梨やシトラスの様な果実味、白い花の蜜を思わせる華やかでピュアな甘さや質感がある。そこにヘーゼルナッツやカスタードクリームの様な要素が、決してリッチにならず、ピュアさを維持したまま存在している。小石の様なミネラル感、フレッシュハーブなどの要素が感じられる。
酸は柔らかくしなやかで、極端に際立ってはいない。
ローストナッツや蜜、シトラス、花梨の様な綺麗な余韻を残していく。ミレジムと比べるとボディの鋭角さは控えめな印象。
生産者: フィリップ グラヴィエ
銘柄:メニル エモーション グランクリュ ミレジム ブラン ド ブラン 2008
品種: シャルドネ100%
15000円
外観は淡い黄金色で粘性は中庸、泡は溌剌と立ち上っている。よりリッチに作られたシャンパーニュ。
カスタードクリームの様な要素が際立っており、リッチさを先に感じさせる。そこにシナモンやバター、ローストナッツの様な要素と共に熟した洋梨や黄桃の様な果実味を感じることができる。石を砕いた様なミネラル感、徐々にフレッシュハーブのようなアロマが表出、杏仁豆腐などの要素、ミルクのようなまろやかさを強く感じることができる。
酸は生き生きとしていながらも緻密で、やや熟成感を帯びた旨味のあるアプリコットやローストナッツ、バターの様な含み香を感じ取ることができる。ボディはややシャープさがあり、香りとは裏腹に鋭角的な雰囲気がある。
【所感】
全体的にクリーンな雰囲気を漂わせつつも、バランスよく醸造起因のまろやかさや香ばしさが出てきているシャンパーニュだと思います。
グラス ダルファエルは4つのグランクリュのアッセンブラージュで、エモーションはメニル単一となっていて、グラス ダルファエルは熟したシャルドネのピュアさも清冽なミネラル感、ヘーゼルナッツやカスタードの様な香りが感じられます。
酸はやや丸みを帯びていて、ふくよかな印象を受ける含み香がありますね。バランスが良いスタンダードさといいますか、良いブラン ド ブラン的だなぁと感じました。
メニル エモーションは、香りはとてもふくよかで、いわゆる醸造起因のカスタードクリームやシナモン、ローストナッツの様な香りが際立っていて、あまりピュアさで言うと、グラス ダルファエルと比べると低めというか、複雑さが強いような感じがしますね。
ニューワールドやブルゴーニュのリッチさとは少し違いますが、シャンパーニュとしてはリッチな方に感じられます。
ただそんなふくよかな印象を受けるエモーションですが、相反して口に含んだ時のシャープさが面白いですね、香りだけ見ると、「あれ、メニルというにはふくよかな感じがするぞ」と思ったのですが、舌触りや余韻のミネラル感は凄くメニル的だと思います。
緻密で精密ですね、かなり良くできたクオリティの高いシャンパーニュだと思います。
15000円という値段はフラッグシップ級ですが、値段から見ても良くできているな、と感じるシャンパーニュでした。
変なメゾンのフラッグシップ級飲むよりはよっぽど美味しいんじゃないかな。
ちょっと地味目な生産者ですが、かなりいいと思うのでオススメです。
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