【シャンパーニュ:63】高品質低価格シャンパーニュとペリエジュエの超長期熟成ミレジム

こんにちわ、HKOです。
本日はシャンパーニュ3種類です。
1本目はフォルジェ ブリモンのスタンダードキュヴェ、プルミエクリュ。2本目はBBRのスタンダードキュヴェ。3本目はペリエジュエの超古酒です。

では、行ってみましょう。


【データ】
フォルジェ ブリモンは1978年に設立された小規模生産者(友人から一部ぶどうを購入している為NM)。現在の当主は6代目のミシェル ブリモン。
生産しているキュヴェはプルミエクリュとグランクリュのみで、グランクリュはマイィ、ヴェルズネイ、プルミエクリュはシニーレローズ、リュード、ヴィレラゼランのぶどうを使用しています。100区画以上を所有し、畑の総面積は18ha。栽培はリュットレゾネで、全量手収穫。
房ごと圧搾し温度管理されたイノックスタンク内でアルコール発酵とマロラクティック発酵。20ヶ月以上瓶内熟成。アッサンブラージュには10~40%程度リザーヴワインを使い、今回のプルミエクリュは10g/Lドサージュし、2ヶ月落ち着かせた上で出荷する。

ベリーブラザーズ&ラッド1698年に設立された英国最古のワイン・スピリッツ商。ロンドンの地下には300年前から存在する巨大なワインセラーを保有しています。またベリーブラザーズ&ラッドは世界に約300人しか存在しないマスターオブワインの有資格者を8名も属しており、その調達能力は世界最高とも言われています。
今回のキュヴェ ユナイテッドキングダムはベリーブラザーズ&ラッドのプライベートブランドで、生産は全てマイィ社が行っています。セパージュはピノノワール75%、シャルドネ25%。

ペリエ ジュエは1811年、エペルネに設立された老舗メゾン。クラマン、アヴィーズ、マイィなどグランクリュを中心に、65haの自社畑を所有し、シャルドネを得意としています。現在主流の辛口シャンパーニュやヴィンテージシャンパーニュを他社に先駆けてリリースしたことでも有名です。
現在の期間銘柄はエミール ガレがデザインした美しいボトルでが印象的なベルエポック。
ブリュット、ロゼ、ブラン ド ブランの3種類があります。
ガレ死去後の1969年にこのベルエポックが発売になりましたが、今回はそれ以前にリリースされていたブラソン ド フランス(フランスの勲章)というシリーズになります。
現在その名はブラソン ロゼのみ残されています。
他はグランキュヴェとベルエポックに引き継がれています。


【テイスティングコメント】
生産者: フォルジュ ブリモン
銘柄: ブリュット プルミエクリュ NV
品種: ピノノワール40%、ピノムニエ40%、シャルドネ20%

外観は透明感のあるイエロー、粘性は中庸。
極めてピノノワールの色がしっかりと出たシャンパーニュであり、クリアでフレッシュな味わいが魅力的な一本。
小石のようなミネラル感があり、ムニエ的なオイル感、ピノノワールのフレッシュな赤リンゴのような果実味とその蜜のようなほのかな甘みを感じさせる。シトラスやフレッシュハーブの様な爽やかなアロマ、はちみつやほのかにバターの様な風味が感じられる。
いわゆるブラン ド ノワールの様な厚みのあるワインというより、シャルドネ主体の繊細さをもちながら、ピノノワール的な果実味が前に出ている様な印象を受ける。
口当たりもどちらかといえば繊細で緻密な酸とリンゴの様なふくよかな果実味が並存して感じられる。
高品質な泡だと思う。


生産者: マイィ シャンパーニュ(ベリー ブラザーズ アンド ラッド)
銘柄: グランクリュ キュヴェ セレクテッド フォー ユナイテッドキングダム ブリュット NV
品種: ピノノワール75%、シャルドネ25%

外観はやや濃いめのイエローで粘性は中庸、泡は溌剌と立ち上っている。
果実味はフレッシュだが、熟成感のあるナッティーで塩気を感じさせるキュヴェ。
石を砕いたようなミネラル感がある。
ローストナッツや有塩バター、ドライシェリーを思わせる塩気が程よくあり、その中にリンゴやシトラスの様な旨味の詰まった果実味がある。徐々に蜜やシロップ、バニラの様な甘みも現れる。ドライハーブや木の皮を思わせる香りも包含している。
泡はフレッシュで酸も溌剌としている。
泡と酸のバランスが良く、心地良い余韻を残してくれる。リッチなシャンパーニュで複雑性もあり、レベルは高い。酸化的なタイプのシャンパーニュ。


生産者: ペリエ ジュエ
銘柄: ブラソン ド フランス 1964
品種: 不明

価格、WA不明。
外観は明るいブラウン、粘性は中庸。
果実味が失っている様で、ごく僅かに甘みが乗っているような香りがある。ワインとしてはまだ生きていると思う。
ほのかに甘みがあるビターチョコレート。
濡れた木やキノコの様な風味と共に、シェリーやドライフルーツ、モカの様な香ばしい香りが主体的に感じられる。
ローストナッツなどの風味も現れる。温州みかんの様な甘みもほのかに感じさせる。徐々にアプリコットを思わせる旨味も現れてくる。
最終的にはカラメルソースやクリームブリュレに発展する。
完全に泡は消えていて、旨味の出汁を強く感じさせる風味。しなやかで魚介やアプリコットの含み香もあり、じわっと広がっていく様な良さがある。


【所感】
まずフォルジュ ブリモン。
フレッシュで溌剌としたシャンパーニュです。
スタンダードな作りですが、非常に品質は高いです。
ミネラル感もしっかりとあり、ピノ由来の酸の厚みもあります。またフレッシュな果実味も魅力の一つです。印象はやはりピノ主体に近いですが、香りがあまりピノノワールがガッツリと出たリンゴ的な要素だけではなくシトラスやバターを思わせる香りがあり、緻密で繊細と感じました。重みはあまりないですが、それはそれとしてバランスは良いと思います。

次にBBR。
個性的な泡です。酸化的で酵母の香りや樽の香りもはっきりと出ています。果実味はフレッシュだと思いますが、酸化的な要素による複雑さがあり、この価格帯にはあまり無いタイプだな、と感じました。
出始めからローストナッツや有塩バターの香りが主張し、徐々にリンゴのような果実味やバニラ、シロップなどの甘い香りが漂ってきます。木材の香りもありますね。かなり好みの作りです。高級感があります。
酸と旨味のバランスも良いし、変な最上銘柄なんかと比べると十分比肩する作りではないかと思います。
ハーフで3000円くらいだったのでフルボトルでも1万行きませんね。お買い得だと思います。

最後、ペリエジュエの骨董品です。
ベルエポック発売前のミレジムシャンパーニュ。
正直枯れてるかな、と思ってはいたものの、枯れながらも果実味をほのかに残しているのがいいですね。
いや、果実味ではなく、ドサージュ起因っぽいですが。あとメイラード反応というかアミノカルボニル反応というか、かなり樽っぽい風味があるのが面白い。
ビターチョコや濡れた木や土、カラメルソースやクリームブリュレ、ドライフルーツなど。
具体的な果実を想起させるものはもうないですが、渾然一体となった要素としてちゃんと存在しているのがいいですね。ドサージュだと思いますけど(2回目
出汁感もあるし、いいワインだと思いますが使いどころは少し難しいかもしれないですね。

そんな感じです。


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プロフィール

HKO(はこ)

Author:HKO(はこ)
HKOです。
世界を股にかけない普通の内勤サラリーマン。
体はピノノワールとシャルドネで出来ていますが、最近は専らシラー、グルナッシュ、ヴィオニエなどの南仏品種や、ジンファンデルみたいな濃い品種が好み。貴重なワインや興味深いワインを求めて日夜東京を徘徊する日々。
食べ歩きを2014年頃からスタート。
ミシュラン星付きフレンチ(2017年度版まで)制覇まであと2店舗。
2店舗のハードルが高いので、最近は手軽なビストロなどを周遊。
基本フレンチ/イノベーティブ/フュージョンを愛するが、イタリアンや和食にも食指を伸ばす日々。ペアリングは考えず、皿の中で終局する世界観を大切にしています。

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