【オーストリア:3】オーストリアワイン ロゼ 赤3種

こんにちはHKOです。
本日はオーストリアのワイン3種となります。


【データ】
ロイマーはオーストリア ニーダーエスターライヒ州に拠点を置く生産者。
醸造所のオーナー兼エノロジストのフレッド・ロイマーはクロスターノイブルクにてブドウ栽培と醸造を学び、アメリカ・カリフォルニアなどで経験を積んだ後、故郷のランゲンロイスでワイン造りを開始。今回のブリュット ロゼはランゲンロイスのテロワールが最大限に引き出されたスタイリッシュなスパークリング。全房発酵で、14ヶ月の瓶内熟成。ドサージュは4mg/l。

クリスティアン チダはブルゲンラント イルミッツに1910年に設立された老舗生産者。現在の当主は醸造責任者でもあるクリスティアン チダで2007年に10haの畑を継ぎました。栽培責任者はフリードリッヒ チダ。
砂利、粘土、石灰岩からなる土壌を保有しており、自社ではショイレーベ、ヴァイスブルグンダー、グリューナー フェルトリナー、ミュスカ、ツヴァイゲルト、ブラウフレンキッシュ、カベルネ フラン、シラーを栽培しています。
栽培は2006年からビオロジックに転向しており、日中、あまりにも暑い日は、夜間に収穫を行っています。
堆肥は国立公園にいる牛の堆肥を使用。
基本空気圧式プレスで圧搾、野生酵母を使い500~1500Lの容器で発酵、オーク樽(225~2000L)で熟成する。
今回のドムカピテルはカベルネフラン100%のキュヴェ。
標高130m南向き斜面の砂利質土壌、0.5haの畑から作られる平均樹齢は25~30年のカベルネフランを使用。マセレーション期間は60日間。木樽(大)で2年間で熟成、無濾過、無清澄で瓶詰め。

ウヴェ シーファーはシュタイアレック、パプシェック+コール、トラウベでソムリエを務めた後、故郷アイゼンベアクでワイナリーを設立。
独学でエレガントなブラウフレンキッシュスタイルを確立した人物です。モリッツ、ET等と並び称される同国赤のトップ生産者と称されます。
アイゼンベアクはクレイやローム、スレート、鉄鉱石が豊富な土壌で、中でも彼の所有する畑はグリーン スレート主体に石英の混ざる水捌けのいい土壌で、南東、南、南西の斜面といういい環境のようです。
看板ワインは高地の冷涼さ、シスト土壌、温暖なパノニア気候、古木、開放木樽発酵&大樽熟成による持ち味を活かしたブラウフレンキッシュライーブルグ、サパリ。
今回のブラウフレンキッシュ ルッツマンブルクは、ミッテルブルゲンラント南端の高原台地ルッツマンスブルクの50~60年の古木から生まれるワイン。土壌はシスト+火成岩。
手摘みで収穫。全てのブドウを除梗し木製開放槽で常に自発的に発酵させます。果汁は12~35hlの大樽に移され、20カ月以上熟成させます。
無清澄無濾過で瓶詰め。



【テイスティングコメント】
生産者: フレッド ロイマー
銘柄: ロゼ ブリュット 2013
品種: ツヴァイゲルト64%、ピノノワール36%

約4100円
外観は淡いタマネギの皮、粘性は高め。
シャンパーニュのロゼと接近する様な非常に良くできたスパークリング。
しっかりとしたミネラル感がある。少し燻した様な香りと、イチゴやリンゴ、シトラスの様な果実味が感じられる。繊細な蜜の様な甘みと旨みがある。
ローストナッツやリコリスの様なハーブを感じる香り、稀にブリオッシュの様な風味も感じられる。茎の様な青い香りも。
酸味はしっかりとあり、溌剌とした泡を感じられる。
イチゴやリンゴの様なキュートな果実の余韻を感じられる。


生産者: クリスチャン チーダ
銘柄: ドムカピテル 2012
品種: カベルネフラン100%

外観は非常に濃いガーネットで粘性は高い。
酸味と旨みが前面に出ている冷涼なカベルネフラン。
それでいて樽香よりしっかりとした果実感の方が強く出ている。
蜜やシロップの様な濃密さや、干したプラムやデーツの様なニュアンス。時折ブルーベリーの様な爽やかな要素。
ビターなチョコレートを思わせる樽香、リコリスやユーカリなどのスパイス類。ごくほのかにピーマンの様な風味が感じられるが、基本的には目立っていない。
酸は際立っているが、タンニンは繊細。収斂性はわずかにある。
いかにも冷涼なカベルネフランではあるが、酸を残しながら果実味がしっかりとあり、甘い香りが含み香でも感じられる。


生産者: ウヴェ シーファー
銘柄: ブラウフレンキッシュ ルッツマンブルク 2013
品種: ブラウフレンキッシュ100%

外観は非常に濃いガーネットで粘性は中庸。
冷涼な南仏系品種を思わせる。凝縮感があり華やかで酸が立った様な香りが感じられる。
干し肉、スミレや薔薇の様な華やかなニュアンス。
ブルーベリーや紫スモモの様な酸味を帯びた果実味、ミルクや、ジャーキーの様な風味。炭焼きや五香粉、クルミの様な要素がある。時間が経過するとどこかまろやかさも現れる。
酸味は際立っていて、タンニンは力強い。
多少収斂性はあるが、基本的には滑らかで旨みのある黒系フルーツの凝縮感が素晴らしい。フレッシュ感がある。


【所感】
まずロイマーのブリュット ロゼから。
よく出来たスパークリングだと思います。価格的に4000円という高価格帯だけあり、かなりシャンパーニュ ロゼに接近した作りだと思います。
燻した様な香りは特徴的ではありますが、イチゴやリンゴの風味なんかはピノノワールらしさがあると思いますし、ローストナッツやブリオッシュの香りも、非常にシャンパーニュに近いなぁと感じました。
ツヴァイゲルトもピノノワールに性質自体は近い様な気がしますが、ブランドノワールのロゼらしさがしっかりと出た一本だな、と感じます。未熟な感じなく、繊細ではあるのですが、蜜の様な香りが熟したブドウを感じさせますね。この値段でシャンパーニュロゼは買えないので、まずまずお得かな、と思います。

次にクリスチャン チーダのドムカピテル。
これカベルネフラン100%らしいんですが、最初わかんなかったです。華やかで凝縮している感じがシラーっぽいなと思ったのですけど、どの地域のカベルネフランにも似つかないカベルネフランだなぁと感じました。
ボルドーみたいに樽が効いていて青さが出ているわけでもないし、新世界みたいにビッグで完熟しているでもない、日本の様に青くミディアムボディだったりするわけでもな
冷涼地域のシラーのスパイシーさを抜いた様な感じかも。
最初に受けた印象はそれが近いですね。
そんな感じで、ビッグな果実味があるワインではないのですが、良く凝縮していて濃密です。高いアルコール度数に起因するアタックはなく、より素直なドライフルーツの果実味、そこからビターなチョコレート、そしてフランらしいピーマンのニュアンスが感じられます。
こう字面だけ見ると、あんまボルドーと変わんないと思うんですが、より酸が際立っている感じ。
厚いワインというより凝縮したワイン。ボリューミーなブルゴーニュのピノノワールなんかに質感は近いかもしれないです。
結構独特なので戸惑いますが、品質的にはすごくいいワインですね。ブーゲンハーツクルーフを見つけた時の感動に近いかも。

最後はヴヴェ シーファーのブラウフレンキッシュ。
これも最高ですね。
香りは全然違いますが、凝縮感があり、酸が立っている冷涼かつ濃密な作りという意味ではドムカピテルとも似ていると思います。質感的にはね。
こちらの方がより冷涼なシラーに近いと思います。
モリッツを頂いた時にも思ったのですが、やっぱりシラーに通じる強烈な華やかさがまず前にあると感じました。
その中で、凝縮した果実味が感じられる。
それでも甘露さを押し出すというよりはブルーベリーや紫スモモの様な酸味を思わせる果実味やミルクの様な要素も感じられます。地味に樽もしっかりと効いていますね。
香りのバランスはとてもいい。悪い点はあまりないかと思いますが、タンニンや酸が多少強く、かといって甘いタンニンという訳でもないので、多少収斂性を感じるかな、という風にも思います。2013年なので、あと1年くらい寝かせれば少し変わるかもしれませんね。

そんな感じで3種類。どれもめちゃくちゃいいです。
手には入りにくいキュヴェではありますが、見つけたら買っちゃうかも。暑すぎないし、冷たすぎないし、かなりバランスがとれていいんじゃないかなと思います。




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プロフィール

HKO(はこ)

Author:HKO(はこ)
HKOです。
世界を股にかけない普通の内勤サラリーマン。
体はピノノワールとシャルドネで出来ていますが、最近は専らシラー、グルナッシュ、ヴィオニエなどの南仏品種や、ジンファンデルみたいな濃い品種が好み。貴重なワインや興味深いワインを求めて日夜東京を徘徊する日々。
食べ歩きを2014年頃からスタート。
ミシュラン星付きフレンチ(2017年度版まで)制覇まであと2店舗。
2店舗のハードルが高いので、最近は手軽なビストロなどを周遊。
基本フレンチ/イノベーティブ/フュージョンを愛するが、イタリアンや和食にも食指を伸ばす日々。ペアリングは考えず、皿の中で終局する世界観を大切にしています。

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